コンビニで買ったパンをくわえながら車をバックさせたところで、メキッ!という嫌な音がしました。車を停める時に、邪魔な所に電柱があることは認識していました。しかし、同乗者としゃべりながら、総菜パンを崩さずに食べることに夢中になっていた私は、完全にその存在を失念していました。
かなり微速だったので傷程度で済むかと思ったのですが、しっかりと凹んでいました。
主な被害箇所
- リアゲートボディの凹み
- リアバンパーの凹み
- リアガーニッシュの擦り傷
- リアフィニッシャーモールの亀裂
小さな擦り傷は他にもあるので見ないふりもできるのですが、この凹み傷はなんとも我慢がなりません。一刻も早く修理したい。しかし、保険は使いたくないし、可能な限り出費は抑えたい。
予算は10万円以内。本当は5万円位と言いたいところだが、素人目から見ても望みは薄そうです。安くて腕のいい板金屋に心当たりがないので、恐る恐るネット検索した業者で相見積もりをとることにしました。
目次
街の車屋さん(マツダオートザムの代理店)
関西マツダなどの直営ディーラーに依頼すれば、あっさりリアゲート&バンパー交換となり、保険適応で高額な修理代になることは目に見えています。ですので、直営ディーラーよりは融通が利くだろうと期待して、代理店を兼ねた街の車屋さんに見積もりを依頼しました。勿論、保険は使いたくないと伝えてのことです。
見積額 約177,000万円(税込)
リアゲートは板金で綺麗に出来ないので、丸々交換するそうです。ガラス脱着&リアゲートの塗装などで費用がかさみ、がんばってこの価格。ちなみに、リアバンパーの凹み傷は触らずそのままとのことでした。傷が残る上にこの金額は、到底納得のいくものではありません。
「保険を使うなら、修理代金はあがりますがもっと綺麗に仕上がります。」と保険で修理することを強く推奨されました。確かに、保険を使えばこちらの出費は限定されますし、バンパーも含めて全部綺麗になるでしょう。しかし、免責の5万円 + 向こう3年間で10万円程度の保険料UPを考えると、最低でも15万円の出費となります。もうすでに予算オーバーです。
車屋さんとしても、保険適用であれば上限を気にすることなく修理代が請求できるので、何かと都合がよいのでしょう。修理が可能か不可能かの判断に迷えば、ごっそり交換してしまえばいいだけなので、作業的にも楽でクレームのリスクも減り一石二鳥といったところに違いありません。
仮に、最初から保険を使うと言っていたら、見積額はきっと25万~30万円近いものになっていたんだろうと思います。やはりディーラーはディーラーでした。保険ありきの考え方で、こちらの思惑とは大きなズレがあります。
マッハでやってくれる車屋さん
店舗数もあり、入りやすい店構えです。女性スタッフがいて、綺麗な接客ブースもあり、女性客でも気軽に入れそうな雰囲気です。ファミリーレストラン的な感覚で、ある程度マニュアル化もされていそうなので、当たり外れは少なそうに感じます。
見積額 約156,000円(税込)
正直、期待したほどの額ではありませんでした。リアゲート&バンパーともに板金&部分塗装での対応可能。しかし、ひずみが残る可能性 & 月日が立てば部分塗装が目立つ可能性があるということでした。
フィニシャーモールのひび割れを我慢すれば、この値段から-15,000円。さらに、即決割引(たしか―10%)を使えば130,000円くらいまで修理代を抑えられそうです。
しかし、その金額なら保険を使ってディーラー方式で全部取り替えてしまった方が綺麗になるかと思うと、即決は出来ませんでした。
コンビニ的な車屋さん
こちらはさらに店舗数が多い車屋さん。マッハな所と同様に、最低限のクオリティは担保されていそうです。
ただ、ガソリンスタンドに併設されている所は選択肢から除外しました。ガソリンスタンドの片隅で、野ざらし状態で塗装されるのも嫌だし、あるいは外注に出されても値段が高くなるだけなので省きました。
幸い店舗数はたくさんあるので、家の近くだけでも選択肢は豊富にあります。その中で、自社の塗装ブースがあるところに狙いをつけて見積りを依頼しました。
見積額 約88,000(税込)
先の二つに比べて圧倒的に安いです。10~15万円が相場だろうと半ば諦めムードだったので、この値段を見て即決しました。これなら、フィニッシャーモールを交換してもほぼ10万円で収まります。店長もリフトゲートの交換なんてせずとも綺麗に直りますよと、仕上がりに自信がありそうでした。
リアゲート&バンパーは板金&部分塗装で対応。リアガーニッシュ(リアゲートに付いているパネル部分)はそのまま使い回し。ディーラーが言っていた、脱着時に割れてしまうツメとやらも、そっと丁寧に脱着すれば問題なかったそうです。ひび割れしたフィニッシャーモールは別途(約15,000円)で部品交換可能とのことでした。
早速、修理依頼をして、代車が空くのを待つことにしました。
修理完了
代車の準備ができたのが約1週間後。そこからさらに2週間ほどで、ようやく仕上がりました。
リアゲートの凹みはとても綺麗に仕上がっていて、どこが凹んでいたか全くわかりません。バンパー部分は目を凝らして見ると波打っているのがわかりますが、樹脂製バンパーなので完璧に元通りのラインを出すのは難しかったのだろうと想像できます。それでも、ぱっと見た感じは全く違和感はないので良しとします。
ドアの内側のひずみも綺麗に直っています。閉まり具合も問題ありません。
シルバーのライン状の部品がフィニッシャーモール。これは交換したので当然ピカピカです。このパーツだけで15,000円もするのだから、車の部品代は本当に高くつきます。
唯一、残念な点があるとすれば、ガーニッシュ部分に残った小さな傷です。
かなり目立たないようにはしてくれているのですが、周りが綺麗になった分、やはり目につきます。そういえば、この部分だけは見積りのときも茶を濁すような口ぶりだったことを思い出しました。
この傷を修理するには、エンブレムなどの装飾品を全て外して塗装する必要があり、この料金ではカバー出来ないとのことでした。言われてみれば、確かにそんなニュアンスの事を言っていたようにも思えます。もう少しちゃんと作業工程と作業範囲を確認しておけば良かったなと反省しました。
ちなみに、このガーニッシュ部分をごっそり交換することも可能です。ただし、部品代だけで4万円以上するので即却下しました。
100点満点を望むなら、それ相当の対価が必要ということですね。費用対効果としては十分満足のいく仕上がりなので、このお店に依頼して良かったと思います。これで、ようやく私の憂いも晴れました。
最後に
修理業者の選定は素人には非常に難しい問題です。今回はたまたま当たりでしたが、結局のところ、業者の腕の良し悪しはやってみないとわからないということです。
高いとわかっていてもディーラーに依頼してしまう心理も十分に理解できます。私も、保険を使って修理する前提であれば、ディーラーの一択だったろうと思います。例え、ディーラーが直接修理をしないとしても、ディーラーから依頼される業者はそれなりに信頼できるはずですから。
他で業者を探すとなれば、やはりネット検索に頼ることになるでしょう。そうなると、知名度やネット上での顧客のレビューなんかが重要な判断材料になってきます。
実際に、高評価のレビューのあるなしで、修理依頼件数に大きな差が出ると車屋さんが言ってました。ただ、中にはサクラを使っている業者もいるそうで、あまりにレビューの数が多い業者は要注意だそうです。
はずれを引かない為にも、できる限り多くの業者から見積りをとることが大切です。納得のいく価格であること、作業環境や設備が充実していること、信頼できる人柄であること、最低限これらに注意していれば、はずれを引く確率もぐんと減ることだろう思います。
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