2017年12月に発売開始となったCX-8の試乗に行ってきました。
夕方に訪問したのですが、接客テーブルはほぼ満席、お目当てはみなさんCX-8とのこと。
勿論、私も本気モード。
事前にアウトバックの試乗も済ませて、既にかかり気味です。
アウトバック vs CX-8。両社のフラッグシップモデルを本気で比較したいと思います。
目次
グレード
スバル アウトバック https://www.subaru.jp/legacy/outback/
ベースグレードとLimitedの2種類のみ。非常に簡単で分かりやすいです。
価格差は270,000ですが、おもな違いは本革シートや、タイヤのインチアップであったりと装飾部分です。
走行性能や安全装備に関わるような所は過不足なく標準装備となっているところがいいですね。
ですので、あれこれ迷う必要はありません。
エクステリアやインテリアをより良くしたければLimitedを選べばいいだけです。
マツダ CX-8 http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/
XD(クロスディーと呼んでました)
XD PROACTIVE
XD L package
この3グレードが主体となり、ガソリン or ディーゼル、2WD or 4WD、360°ビューモニターの有無、
シートアレンジなどで細かく値段が分かれていました。
私は4WD(ディーゼル)の7人乗り、360°ビューモニター付きで見積もりをしてもらいました。
読めないくらいの小さな字で書かれた価格表に、定規で線を引きながら説明してくれてましたね(汗)
店内に漂うブランドイメージのわりに、この辺は意外とアナログでした。
スバルに比べると、装備の付け忘れなどが出そうな複雑な料金体系でした。
エクステリア
想像以上にCX-8がかっこよかったですね。
都会的な洗練されたクールさと、SUVとしてのワイルドさが混在していて、所有欲を駆り立てられるデザインです。
重厚感や高級感が漂っていて、500万クラスの輸入車かと思わせるような佇まいです。
カラーはマシングレーではなくジェットブラックマイカを検討中。
マシングレーは+54,000(税込み)だそうです。
試乗車のブラックがとてもいい感じだったので、わざわざ追加料金を出さなくてもいいかなという判断です。
グレード差による外観の違いはほとんどないようです。
一方アウトバックは、
CX-8の印象が良かっただけに、少し霞んでしまった感がありますが、こちらも十分にカッコイイ車です。
個人的には、フロントマスクは前モデルの方がよかったと思っています。
フロント部分の厚みというか、重厚感が少し薄れた印象になっていたのが残念です。
悔しいので、フロントグリルはオプションで変更しようかと考えています。
ベースグレードとLimitedの外観の大きな違いは、この3つです。
・フロント&リアバンパーガード
・サイドシルプレート
・18インチアルミホイールタイヤ
これらのシルバー色のアクセントが入ると、ぐっと引きしまって高級感が出ます。
私は17インチのタイヤがいいので、サイズダウンしてくれと頼んだのですが、残念ながら対応出来ないそうです。
購入後に自分でサイズダウンして下さいとのことでした。
さらに言うと、ベースグレードに、バンパーとサイドシルプレートのみをオプション追加することも出来ないそうです。
小さな自動車メーカーですので、生産ラインを変更するのは難しいとのことでした。残念。
インテリア
こちらもやはりCX-8の勝利です。
エクステリア同様に、重厚感のある仕上がりになっていました。
社長室のイスに腰を掛けたような、そんな静けさと豪華さがあります。
XD PROACTIVE以上のグレードであれば、ヘッドアップディスプレイが装備されていますので、
いっそう高級感が増し、ワクワクさせてくれるデザインになっています。
室内の広さも、さすが3列シートだけあって広く感じます。
3列目の使い勝手ですが、ヘッドレストを降り畳めますので、収納時の収まりはいいかと思います。
普段は広い荷室として活躍することでしょう。
そもそも3列目は補助くらいにしか考えていないので、座り心地は気になりません。
どうせ自分が座ることはほぼありませんので(笑)
ただ、一つだけ残念な点は、7インチディスプレイの小ささです。
デザイン性、安全性を考慮した結果だと理解はできますが、やはり、大画面&運転中も見られるナビは必須です。
メーカーとして、グレーゾーンに足を突っ込みたくないのでしょうね。
運転中はTV見られませんと、はっきり言ってました。
友人の話では、マツダコネクトでもキャンセラーを付けてTV視聴は可能とのこと。
次に行く時は、そのあたりも詰めて話したいですね。
アウトバックのインテリアはすごくシンプルです。
シンプル過ぎて物足りなさを感じるくらいです。
ただ、必要なものはさりげなくすべて揃っています。
ナビも8インチで、TVも見れるとのこと。
初見の印象こそ薄いものの、長く使うにはこれぐらいシンプルな方がいいのかもしれません。
使う人の為の余白を残したスッキリデザインといった感じです。
ベースグレードのインテリアは見ることが出来なかったのですが、
インパネ&ドアトリムの一部がウッド調になるそうです。シートもファブリックになります。
ウッド調という響きに、おやじ臭さとチープさが出なければいいなと懸念しています。
オプションで変更したいと思ったのですが、ピアノブラックはLimted限定だそうで、オプション選択は不可とのこと。
このあたりをもう少し柔軟に対応してくれるといいのですがね。
エンジン・燃費
燃費やエンジンはマツダのクリーンディーゼルがいいですよね。
燃費17km/Lはとっても魅力的です。しかも軽油とくればダブルで経済的です。
試乗しましたが、言われなければディーゼルだとは気づきません。
音も静かな上に、4リッタークラスのガソリン車と同等のトルクがあります。
スバルも2.5ℓで14.8km/Lと十分な性能なのですが、マツダがやや上という印象です。
一つだけネックになるのが軽油の凍結問題です。
雪山に行ったときは、現地のガソリンスタンド給油するなどの対処が必要になります。
うっかり忘れそうですし、深夜や早朝でガソリンスタンドが開いてない時など困りそうですね。
4WD性能
これは、やはりスバルの安心感が勝ります。
なんといってもX-MODEと水平方向エンジンの安定感は絶対的な存在です。
日本が世界に誇る4WD、スバリストと呼ばれる人たちがスバルを愛する気持ちが少しわかります。
他にもヒルディセントコントロール機能などもあり、悪路に対する備えは万全です。
最近のマツダの4WDシステムもかなり評判はいいようです。
性能比較などの動画を見る限り、スバルに匹敵する程の4WDだと思います。
滑ってからでは遅い!という声に対して、
じゃあ滑ることを予測すればいいとするマツダの発想は非常に面白い。
「スタンバイ4WDの進化版」が何処まで通用するのか、賭けてみたい気持ちになります。
ただ、まだ実績という点ではスバルに及ばないのと、電子制御のみに頼り過ぎる怖さが残ります。
安全装備
安全装備に関しては、ほぼ互角ですね。
アウトバックはマイナーチェンジしたばかりなので、アイサイトの性能も最新のものです。
360°ビューモニターとヘッドアップディスプレイはマツダにしかありませんので、その分マツダ有利かと思います。
但し、XDのグレードでは、これらの装備は選択できません。
レーダークルーズなどの装備もオプションとなりますので、しっかり見ないといけません。
・レーンキープアシストシステム
・アクティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
等もXDモデルでは選択できません。
CX-8を買うならproactive以上が無難ということですかね。
それに比べ、アウトバックの安全装備はグレードに関係なく標準装備なので安心です。
ユーティリティ
カーゴルームの使いやすさはアウトバックの方が完全にフラットになるのでよさそうです。
CX-8はどうしても2列目と3列目の間に隙間が出来る構造です。
さらに2列目にコンソールボックス等があれば、ボコボコとしたフラットになってしまいます。しかも傾斜もつきます。
車中泊なんかを考えているのであれば、少し工夫が必要になりそうですね。
2列目(3列目も)を倒した状態で運転席までの奥行は
アウトバッック(1910㎜)、CX-8(2020㎜)とどちらも十分に寝ころべる広さです。
アウトバックには運転席&助手席&後席左右にシートヒーターが標準装備となります。
運転席&助手席のパワーシートも標準装備となり、さすがフラッグシップモデルといった感じ。
CX-8は、XDモデルだとシートヒーターもパワーシートも選べません。
グレードの格差が結構あるので見落としが無いように注意が必要です。
下取り
デリカD5の下取りは、スバルで50万。マツダで35万とのこと。
「いつも差が出るんですよ。」とマツダ営業マンは苦笑い。
10年乗って11万kmの車でこの価格ならまずまずなのかなと思います。
しかし、15万の差は結構でかいですね。
この時点で気持ちは大きくスバルに傾きます。
車両価格
とりあえず、一通りの希望オプションを盛り込んだ結果の車両価格はこうなりました。
アウトバックのベースグレード vs XD(4WD・ディーゼル・7人乗り) どちらも410万円前後。差額3万円以内。
Limited vs XD proactiv どちらも435万円前後。差額3万円以内。
車格としては、ほぼ同格ですね。
但し、LimitedとXD PROACTIVEの装備内容をは同格と言っていいですが、
ベースグレードとXDの装備内容は、全く同格とは言えません。
XDには選べない装備がたくさんあるので、これで値段が同じならば、断然アウトバックのベースモデルの方がお買い得です。
この時点でXDを選ぶという選択肢は完全消えましたね。
アウトバックのLimited or ベースグレード vs XD PROACTIVE という構図になります。
これに、先ほどの下取り価格を考慮すると、うーーん、アウトバック濃厚ですね。
値引き交渉はこれからですが、スバルの方が値引きに対しては柔軟な姿勢でした。
3月の決算期ですからね。まあ、こちらもその時期を狙って行っているわけですが(笑)
一方、マツダは自信作の新商品ですので、正直値引きは難しそうです。
こちらも決算期なので頑張りますと言ってくれていますが、大きな値引きは期待できないでしょう。
最後に
4WDの王道を往くスバルか、快進撃を続けるマツダのデザインか。
最終的にどちらにするかは、本当に決めかねています。
女性に例えるなら、
アウトバックは、端正な顔立ちで、男顔負けにテキパキと仕事をこなす美人キャリアウーマン。
一方、CX-8は、モデル系のグラマラスな都会的なハーフ美人といった感じですかね(笑)
男してはどちらも、捨てがたい。あぁ、本当に悩ましい。
決断の時は、おそらくこの週末になりそうです。
では、今日はこの辺で。
シゲジイでした。
コメントはまだありません