庭いじりをしていると思わぬ生物に遭遇します。
今日、紹介するのはこの子です。
あたりまえのことながら、気持ち悪いですね~。
形と質感が生理的に受け付けません。
見るからに悪役ずらです。
ハンマーヘッドシャークのような頭。
胴体はナメクジ。
長さは10cmほど。
限りなく黒に近い茶色で、ヌメヌメとした肌感。
いかにも触れると危険な感じがします。
ということで、調べてみました。
目次
ヒルの仲間?
この子の名前は、クロイロコウガイビル。
形が特徴的なのですぐに特定できました。
コウガイ=笄(こうがい)、つまり昔の髪飾りのことだったんですね。
残念ながら、ハンマーヘッドなめくじという名前ではなかったようです。
ヒルと名がついていますが、実際にはヒルではなくウズムシの仲間だそうです。
ウズムシと聞いてもピンとこない人でも、プラナリアといえばイメージしやすいかもです。
切っても切っても再生する、あの不思議な生き物です。
まあ、私からすれば、見た目はみんなナメクジと同じですがね。
在来種のクロイロコウガイビルは体長10~15cm。
他に外来種のオオミスジコウガイビルという種類がいます。
こちらは大型で1m近くになるそうです。
絶対に出会いたくないですね。
血を吸うのか?と心配になりますがご安心を。
ヒルではないので、血は吸いません。
人間には基本的に無害の生き物です。
とはいえ、この見た目、間違いなく不快害虫に認定です。
ナメクジを食べる!
家庭菜園という観点からすると、これは非常にポイントが高いですね。
我が家では毎年、大量にナメクジが発生するのが悩みの種です。
手当たり次第に野菜を食べ散らかす、この上なく迷惑な輩です。
それを食べてくれているとなれば、好感度は急上昇ですね。
ナメクジの他に、カタツムリやミミズなんかも食べるようです。
口がお腹に。
生物の不思議を感じます。
お腹に口があるんです、しかも肛門と兼用の・・・。
出入口は一つ、まさに究極のシンプルデザイン。
その口から咽頭と呼ばれる、口?内臓?のような白いものをだしてエサを丸飲みします。
興味のある方はこちらを。(閲覧注意)
益虫に認定
コウガイビルはジメジメしたところ好みます。
石の裏や落ち葉の下、朽木の中などに生息しています。
まさに、ナメクジ野郎と同じような環境にいるわけです。
ですので、見た目の気持ち悪さには目をつむって、
ナメクジやカタツムリを捕食してくれる益虫として、
我が家では殺さずの方針で行こうと思います。
ですが、やはり気持ち悪い。
ナメクジもろともいなくなればいいというのが本音です。
どうしても、コウガイビルを駆除したいという人は、
捕獲して別の場所にすてるという方法しかないですね。
殺そうとして、切ってもダメですよ。
プラナリアと同様、再生して逆に増えちゃいますから。
すごいですね、生物って。
誰か偉い人が、この不思議な力を人間の再生医療に応用してくれることを祈ります。
では、今日はこの辺で。
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