長い梅雨が終わり、庭のオクラの収穫期に突入しました。
オクラの成長はとっても早く、1日でも収穫をさぼると食べれるのか??と思うほどに巨大化してしまいます。
右側が2~3日収穫が遅れて巨大化したオクラ。
今育てている品種「やわらか丸オクラ(サカタのタネ)」は名前の通りさやまでやらかいので、多少巨大化しても、筋が口に残るようなこともなくおいしく食べれます。
よくある星型のオクラは、大きくなりすぎると筋ばって食べれなくなってしまいますので、ずぼらな私はこの品種にして正解だったと思っています。
そんな我が家のオクラに異変が起こりました。
以前から気にはなっていたのですが、茎や葉、実の表面に白い卵のような小さな粒が目立つようになってきました。
- 虫の卵?
- 病気?
- 食べても大丈夫?
最初は気にしていなかったのですが、だんだんと怖くなり色々調べてみました。
目次
オクラに付着している卵のような白いもの
結論から申しますと、これは“セーフ”です。
虫の卵でも病気による異常でもなく、オクラの成分が表面に出てきたものです。
「ムチン」と呼ばれる粘性の糖タンパク質が水を含んで粒状になったもので、食べても問題ありません。むしろ、これこそがオクラのネバネバ成分なのです。
このムチンは、オクラやモロヘイヤ等に含まれるたんぱく質の仲間です。胃や腸の粘膜を保護して、たんぱく質の消化・吸収を助け、血糖値やコレステロール値を下げてくれるという優れものです。
ネバネバは体に良いと言われている所以ですね。一瞬でも、気持ち悪いと思ってしまってごめんさい。
オクラの茎やさやに出来るイボのようなもの
【引用:鹿児島県公式HPより】
さやの中央にあるイボのようなもの。最初は虫が卵を産み付けたのだと思いました。あるいは病気か、いずれにせよ見た目としてはよろしくないです。ですので、食べる前にその部分を切り取ったり、ぶつぶつが多いものは捨ててしまっていました。
しかし、これも実は虫の卵でも病気でもなかったのです。
「イボ果」と呼ばれる整理障害で、日照不足や低温が主な原因で起こるものです。ただの整理障害ですので、食べても問題はありません。
思い返してみると、つゆが明けてからはイボ果を見なくなりました。やはり、雨が続いていて日照不足が原因だったのだろうと思います。
念の為に追肥をしたのも功を奏したのだろうと思います。肥料不足でもイボ果が起こるようなので、心当たりがなければ肥料切れを疑ってみると良いでしょう。
イボ果の他に「まがり果」というのもあるそうです。本来まっすぐなはずのさやがまがってしまう整理障害です。こちらは窒素過多が主な原因となっているようです。
オクラの葉っぱが丸まっていく
葉っぱの一部が丸められています。
これは、さすがに害虫の仕業でした(笑)。犯人は「ワタノメイガ」の幼虫。
丸めた葉の中に幼虫が潜んでいて、丸めた葉の内側には蜘蛛の巣のような白い糸が張られています。幼虫は丸めた葉の内側からどんどん食べていくようです。
確かに最近食害が酷いなと感じていました。
丸まった葉の周りにはいつもハチがいました。アシナガバチのようですが、模様が違います。未知のハチが巣を作っているのかと考え、何匹か退治した記憶があります。
【引用:昆虫エクスプローラーHPより】
実はこれがとんだ勘違いでした。このハチは「オビドロバチ」と言うそうです。アワノメイガの天敵で、アワノメイガを退治してくれている益虫だったのです。
スズメバチの仲間だそうですが、毒性も弱くおとなしいハチなので、基本的には無害と考えていいでしょう。よほど悪さをしない限り、攻撃してくることはまずありません。
オビドロバチさん、ごめんなさい。これからは見つけても水攻めにしないことを誓います。
まとめ
- オクラに付着している白い粒は「ムチン」と呼ばれるネバネバ成分
- イボはただの整理障害。食べても大丈夫
- 葉が丸まったいるのは「アワノメイガ」の仕業
- オビドロバチはアワノメイガの天敵
ということで、夏の間はもうしばらく収穫が期待できそうです。オビドロバチと手を組んで、アワノメイガの駆除を徹底してやっていきたいと思います。
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