アユイング 木津川で落ち鮎が入れ掛かり!

釣り

10月中旬の木津川(木津川漁協)でアユイング二回目となる釣行です。初めての川でポイントもわからず不安しかなかったのですが、幸運なことにアユイングをよく知るベテランの人達に同行させてもらえることになり、ポイントから釣り方までご教授頂く機会に恵まれました。

ポイント選び、アユルアーでの釣り方、鮎の習性など、動画を少し見ただけの知識しか持たない私にとっては、全てが垂涎ものの情報ばかりでした。

 

鮎の産卵床となる場所を狙う

夏が過ぎると鮎の縄張り意識は薄くなり、産卵のために群れをなして川を下り始めます。これがいわゆる落ち鮎です。落ち鮎の群れは1~2週間周期で場所を変えるようで、常に同じところにいるとは限らないそうです。

産卵床となるのは、水深が膝下くらいまでのチャラ瀬です。くるぶしくらいの水深でも鮎はいますので、こんなに浅いところで!?という場所でも鮎が掛かることがあります。

小石混じりの砂地エリアで、立ち込むと少し足が沈み込むくらいの場所が良いそうです。流れは速くもなく緩くもなく、ルアーが気持ちよく泳いでくれるぐらいの瀬がベストです。

流れがないとルアーがうまく泳いでくれないので、アユイングには不向きとなります。リールを巻きながら無理やりルアーを動かして釣ることも出来るようですが、アユイング本来の姿ではなさそうです。

 

 

アユルアーでの釣り方

狙ったポイントの少し上流(5~10mほど)に立ち、自分の下流を狙います。テンカラとは真逆のアプローチなので、魚が散ってしまわないかと心配になります。しかし、鮎は同じ場所に戻ってくる習性があるので、立ち込んだり、ルアーを入れて散ったしまってもしばらくすると戻ってくるそうです。

狙いを定めた場所で、ルアーを前後左右に動かしながらゆっくり誘います。ミリ単位で動かす気持ちでゆっくり動かすのが肝だそうです。ロッドでアクションさせる必要はありません。瀬の流れで自発的にルアーが動きますので、流れに任せておきます。

縄張り意識をもった鮎を釣るには、アユイングでは友釣りに及ばないそうです。しかし、落ち鮎となると話は別で、積極的にオトリを追わなくなる鮎に対しては、手返しの良さなども考慮するとアユイングに軍配があがることもあるそうです。

縄張り意識を持たないのに何故落ち鮎はルアーで釣れるのか?? 答えは単純で、興味をもって寄ってくるからだそうです。繁殖のパートナーとして寄ってくるのか、逆にライバルだと思って寄ってくるのか、その辺りは定かではないですが、とにかく寄ってきた魚を掛けるのだそうです。

従って、トップシーズンの時ほど激しくは追って来ません。追い気があるならダイワ推奨の3本イカリフックでも良いのですが、追い気の少ないこの時期はチラシ針の方が有効だそうです。とても、勉強になります。

落ち鮎は夕方から産卵を始めますので、午後3時半以降がゴールデンタイムとなります。それまでに、いかに鮎の群れを見つけ、良い場所を陣取るかが勝負を握り鍵となります。見事、産卵床に群れる落ち鮎見つけることが出来れば、入れ掛かりの大フィーバーもあり得ます。

 

 

使用したタックル

  • ロッド:バス用のスピニングロッド 6.9feetのML
  • リール:バス用のスピニングリール 2500番
  • ライン:フロロ5lb
  • ルアー:ダイワ アユイングミノー

ルアー以外はどれも専用のものではありませんが、今日のような状況であれば全く問題はありません。強いて言うならば、ロッドの穂先はもっと柔らかい方が針掛かりが良かったのかなというくらいです。手持ちのロッドの中から、長さを優先して169MLを選択したのですが、多少短くとも164ULが良かったのかも知れません。

ラインはPEが基本だそうですが、フロロでも特に不都合はありませんでした。深く沈めるわけではないので、ナイロンでも良いかもしれません。今回はたまたま家にあったのがフロロだったので流用しましたが、そんな感じでも十分に対応できました。

 




 

 

恭仁大橋付近

午前中は恭仁大橋のやや下流へ入りました。渦之樋樋門(うずのといひもん)の側を抜けて川へ下りることができます。やや渇水気味というだけあって、川幅の割に全体的に浅く、ざくざくと歩いて行けます。

先週は入れ掛かりだったポイントだそうですが、今日は落ち鮎の群れは見当たりません。1匹釣り上げていたので鮎はいるようですが、私のルアーには全く反応を示してくれませんでした。鮎らしき魚影はちらほらと見えるので、時間帯が大きく影響していたのかもしれません。

 

 

相楽発電所付近

昼からはやや上流まで車を走らせて、相楽発電所付近のポイントまで移動してきました。釣券を持っていれば無料で利用できる駐車場に車をとめて、鮎がいることを願いながら5分ほど歩きます。

 

写真には写っていませんが、川に降りた時から鮎がピチピチと跳ねているのが見えました。かなりの数の鮎がいることは確かなので、期待は膨らみます。しかし、釣り上げてみるまではわかりませんので、ぬか喜びは禁物です。

とありあえず、鮎が跳ねているエリアにルアーを投げ入れるのですが、流れがないのでルアーがうまく泳いでくれません。ベテランのお二人はピチピチ跳ねる鮎には目もくれず、流れのあるポイントへいそいそと歩いていきます。しかし、私としては目の前にこんなにいるのに投げずにはいられません。

あきらめきれずに何度かキャストして、ゆっくりと巻きながらトゥイッチをしていると何かが引っかかってきました。

テッテレー♪ 人生初の鮎をゲットしました。釣り方こそアユイングではなく、バス釣りのミノーイングでしたが、何はともあれ初めての鮎です。テンションは一気に最高潮です。

落ち鮎のサイズはこれくらい(15㎝くらい?)がアベレージなのでしょう。思ったより小さくてほっそりしていますが、正真正銘の鮎です。アマゴやイワナほどぬるぬるした感じがないのが第一印象です。

 

 

その後、教えていただいたポイントで、教えられたとおりにルアーを流していると、今度はちゃんとアユイングで釣れました。

この魚が本当の意味でのアユイング第一号です。

素人目から見ると、一番最初のピチピチしていた場所の方が釣れそうだと思ったのですが、どうやら違ったようです。さっきのはビギナーズラックで、本来はこうした流れの中でないと釣れないようです。

 

私が試行錯誤している間も、ベテランのお二人はコンスタントに鮎を掛けていきます。10m程の近距離(楽に会話ができる距離)で釣りをしていても鮎が釣れるのが興味深いところです。アマゴやイワナだったら絶対に釣れないだろうなと思いながら、一生懸命にルアーを流します。

ベテランのお二人に比べると私の釣果は3分の1ほどですが、ポツリポツリと釣れるようになってきました。基本的にサイズは選べないそうです。釣れてくる鮎はどれも小さいですが、今のところ錆色の鮎はなく、まだ追星が残る個体もたまに混じる感じです。

自分が立ち位置を変えると、連動して鮎の群れも移動するので、それを計算に入れながら群れを誘導するのがポイントだそうです。鮎が散るときの通り道をしっかりと覚えておくと、次はそこを狙って釣果UPに繋げるそうです。確かにじっくり観察していると、鮎の通り道なるものが見えてくるような気がします。

同じポイントで釣りをしているのですが、夕方が近づくにつれ、明らかに魚影が濃くなってきました。先ほどまで上流の流れのないエリアにいた鮎達が、一斉に産卵床へ流れ込んできている様子です。

4時を過ぎた頃には、このエリア一体が鮎だらけになりました。数百では収まりきらない数の鮎がうじゃうじゃと産卵床を埋め尽くします。

こうなると、もはや入れ掛かりです。1投ごとに鮎が掛かります。しゃべりながらでも、よそ見してても、着水と同時に鮎が掛かります。チラシ針を使っていたのでWヒットなんてことも何度かありました。

そしてこれが、おそらく今日一番の鮎(18㎝位) 追星もうっすらと残るスリムボディです。

ルアーのカラーが変わっても、変わらず釣れ続けました。夕方になるにつれ真っ黒な錆鮎も掛かるようにもなりました。写真を撮り忘れたのが悔やまれますが、実際に錆鮎を見たのは初めてです。水の中で目まぐるしく状況が変化しているのがわかります。

釣れ続けるので止め時が難しかったのですが、暗くなり始めたので後ろ髪を引かれる思いで納竿としました。

 

 

最後に

本日の釣果は40匹弱と驚異的な数字となりました。

まさかこれほど釣れるとは夢にも思っていませんでした。一人でやみくもに釣りをしていたら、きっと鮎を見つけれずに坊主に終わっていたことでしょう。

教えてもらうことが本当に大事なことだと痛感しました。今日一日で何日分もの知識と経験が得られたような気がします。とても有意義で充実した一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

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