『テンカラビギナーの釣行記』 落石で通行不可能な神童子谷

テンカラ
Angler
シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れて始めたテンカラ。最近になって、ようやく趣味はテンカラですと胸を張って言えるようになりました。まだまだ発展途上ではありますが、未熟なりにテンカラの魅力や楽しさを伝えていければなと考えています。

 

  • 3月中旬。天川村神童子谷。
  • 晴れ。気温は16℃前後。
  • 水温6℃前後。平水よりやや少なめ。

神童子谷の入口には既に4~5台の駐車車両があります。布引谷方面はまだ門が閉ざされており、通行止めのままです。ここにこれだけの車があるとなると、それぞれの谷に少なくとも3~4名ずつの先行者がいることは間違いないでしょう。

いっそのことポイントを変えようかとも考えたのですが、解禁から間もない時期なのでどこも似たようなものだと諦め、さらに上流へ車を走らせてみることにしました。

 

 

落石&倒木

ジムニーのような小回りの利く車であればいいのですが、大型SUVではこの神童子谷に入るのは少し勇気がいります。最上部の行き止まりに駐車車両でもあればUターンするのが非常に困難になるからです。

年々増える落石でパンクも心配です。慎重に落石を避けながらポイントを探していると目の前に落石&倒木が現れました。

場所はオソゴヤ谷の少し手前です。本当ならばもっと上まで行けるのですが、これ以上は進めません。止む無くここで決死のUターンをし、やや下ったところに車を置くことになりました。徒歩で登ってみたところ、先ほどとは別にこんな落石がごろごろとありました。

これらは一体だれが除去してくれるのだろうか?? このままここに放置されて、通行止めエリアが拡大していくのだろうか。天川村か奈良県か、どこの管轄かわかりませんが早いうちに除去してくれることを願います。

 

 

オソゴヤ谷分岐のやや上から入渓

倒木を乗り越え、橋を渡った辺りでようやく入渓できそうな場所を発見しました。神童子谷の良いところは手つかずの自然が残っているところ。その反面、谷が深くて進入を拒むかのように入退渓が非常に難しいのが難点です。

両手を使って慎重に川まで降りて、ようやく入渓しました。

水が澄んでいてとても美しい渓相です。水量はやや少なめですが、神童子谷に限ってはこれくらいが丁度良いです。水が多いと魚の活性は良くなるのでしょうが遡上が出来なくなり、何度も高巻きしなくてはいけなくなるので厄介です。

 

入渓後すぐにアタリがありました。しかし、うまく針にのせることが出来ず、よせている間にバレてしまいました。さすがにここまで来ると人的プレッシャーは少なそうです。ただ、時期的にまだ活性が低いのか、食いは浅いようです。

 

しばらく釣りあがった所で、今シーズン初となるアマゴをゲットしました。サイズはともあれ安堵の1匹です。

 

 

その後、無事に2匹目もゲットしました。

流心の向こう側(深い側)を念入りに狙ったのですが、釣れたのは手前の浅い方でした。もしかしたら今日はこんな感じの浅瀬がいいのかもしれません。

 

遡上していくと淵に行く手を阻まれました。止む無く左回りで大岩を乗り越えます。何度かここで岩を乗り越えた記憶がありますが、木に巻き付けられたワイヤーに身を預けて岩を降りなければいけない難所です。

頑張って岩を登り下りしたからといって魚が釣れるとは限りません。頑張ったぶんだけご褒美があればいいのですが、そうはいかないのが自然の厳しさです。

 

 

さらに上流部へ

昼からはさらに上流部の開けた河原エリアへ入渓します。ここには小さな沢もあって、イワナを狙えるポイントもあります。

 

朝に釣れたような浅い場所を狙って流し始めると、早速いいサイズが釣れました。

やはり、今日はこうしたチャラ瀬がいいのかもしれません。似たようなポイントで2バイトありましたが、合わせが早すぎたのかどちらもバラしてしまいました。釣果には至りませんが、狙うエリアとしては間違っていないようです。

もちろん沢もチェックします。イワナ君を求めて入ったのですが、全くの無反応でした。あまりに反応が薄いので、奥まで攻めることなく早々に諦めました。

沢から戻り先ほど反応の良かったチャラ瀬を再チェックしていると、沢の奥からルアーマンが下りてきました。どうやら、先行者に気づかず釣りをしてようです。どうりで釣れないはずです。

 

平坦区間を少し釣りあがったところでもう1匹追加します。

悪くないサイズのアマゴちゃんです。岩の陰から出てきました。

 

 

舗装路が無くなったその先へ

淵にぶち当たったので、止む無く道路まで戻ってきました。急峻な斜面を登ってきたので、心臓バクバクで息も切れています。高巻きするだけで一苦労です。

帰るにはまだ早い時間なので探検がてら更なる上流を目指します。しばらく歩くと舗装路がなくなり、終いには道すらもなくなってしまいました。

川までの距離はかなりありますが、ここから入渓を試みます。

 

途中、梯子かと思うほどの急な階段があり、ようやく川までたどり着きました。川の右側には崩壊した遊歩道らしきものが見えます。

少し先に淵が見えるので、そう奥まで遡上できそうにはありません。とはいえ、時間も時間ですので見える範囲のポイントを全て引き返せばちょうど頃合いでしょう。ゴロゴロと大きな石が入っている渓相なので、狙うべきポイントはたくさんあります。

こつこつと丹念にポイントを打つも、魚からの反応はありません。淵まで釣り上がり、そろそろ潮時かと思っていたら、最後の最後でグットサイズのイワナ君が食いついてくれました。

20㎝オーバーの色黒なイワナ君。存分に淵を泳ぎ回って、引きを楽しませてくれました。ちょうど良いところで締めの一匹が釣れたので、気分良く納竿することにします。

 

 

最後に

本日の釣果は5匹。春先にしてはまずまずの釣果です。よく歩いたので疲れましたが、満足のいく釣りができたので心地よい疲れとなりました。

もっと上流に行ってみたいのですが、これより先は今の装備で遡上するのは難しそうです。いずれ装備を整えて、この先にあるへっついさんをも超えて釣りあがってみたいものです。

 

 

 

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