『テンカラビギナーの釣行記』 天川の解禁日 2024

テンカラ
Angler
シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れて始めたテンカラ。最近になって、ようやく趣味はテンカラですと胸を張って言えるようになりました。まだまだ発展途上ではありますが、未熟なりにテンカラの魅力や楽しさを伝えていければなと考えています。

 

川上村漁協の翌週に天川村でも解禁日を迎えました。意気揚々と出かけたのですが、寒さにやや気後れしてしまいます。道路に設置されている温度計は―2℃を指しています。魚の活性は大丈夫なのかと心配になるレベルです。

寒すぎると判断したのか、例年よりは若干釣り客も少なく感じました。しかし、やはり放流ポイントにはたくさんの釣り人がいました。9時過ぎからのんびりと釣り始める私としては、人気薄の支流(放流区間外)へ行く以外に道はなさそうです。

 

 

西ノ谷へ入渓

最下流部には既に先行者がいましたので、やや中流域からの入渓となります。岩が雪に覆われていて、迂闊に足を乗せられません。いつも以上に慎重に入渓します。

まだ真冬の様相。水温は4.6℃、本当に釣れるのだろうか・・・

 

半信半疑のまま30分程釣りあがったところで、待望のアマゴちゃんをゲットしました。

流れのゆるやかな場所でヒットしました。やはりまだ活性が低いのでしょうか。

 

その後なんとか2匹を追加しました。サイズはどちらも同じようなサイズ(15㎝程?)でした。水温は6℃台まで上がってきています。

解禁日でほぼ手つかずの状況だったので、もう少し反応が良いかと期待していましたがいまいちでした。やはり水温が低すぎるのだと思われます。

 

 

本流の山西周辺

混雑している川合方面を避け、さらに下流へ下ることにしました。目ぼしい入川ポイントを探すのですが、どこにも釣り人らしき車が駐車されています。ようやく山西付近で入渓できそうなポイントを発見しました。

 

入渓したのち何気なくポイントを求めて歩いていると、偶然にもアマゴの溜まり場を発見しました。予想外な場所だっただけに、足元に来るまで気づきませんでした。

岩の隙間にできた隠れ家的な小さなスポットです。直径1m前後のこのエリアに、目視できる範囲でも10匹以上は溜まっていました。

アマゴは流れの中にいるイメージですが、寒いときにはこうした流れの緩やかな閉鎖的な空間を好むのかもしれません。

 

うまくポイントに毛バリが入ると簡単に魚が掛かりました。魚体が銀色に近かったのでニジマスかと思ったのですが、アマゴちゃんでした。

 

風が強いのと、狙う範囲が狭いのとで、4.5mの本流ロッドではなかなかキャストが決まりません。そこで3.6mの短いロッドに持ち替えてキャスト精度を高めてさらに狙います。

流れの上流側の岩の隙間にキャストが決まると魚が釣れます。サイズはほぼ同じくらいのアマゴちゃん。おそらく成魚放流されたアマゴがここに溜まっているのでしょう。

 

魚はまだまだいます。あと何匹この場所で抜き上げれるのかと、自分の中でチェレンジ精神が生まれます。普段のテンカラ釣行であれば、同じポイントで複数匹釣れることは稀です。これまで同じポイントで釣れたアマゴの最多数は3匹です。簡単に釣れる外道のアブラハヤでも5匹が最多となります。

しかし、ここならもっと釣れそうな気がします。3匹目、4匹目とポツポツと魚が釣れ続けます。途中、水中にある枝に針がかかってしまい、枝ごと回収する羽目になりました。手を突っ込んで枝ごと抜き取ったので、さすがにもう釣れないだろうと一旦隠れ家を離れました。

周辺の流れのあるポイント(本来のアマゴのいそうな所)を打ってみますが、やはり反応はありません。この時の本流の水温は8℃です。釣れなくはないはずですが、一向に釣れる気配がありません。

15分程ポイント休ませた後、再び入り直したところ、やはり釣れました(笑) 楽しすぎるのでやめるにやめられません。その後も釣り堀状態でさらに数匹のアマゴを追加しました。

結局、このポイントだけで計7匹を抜き上げました。それでもまだ魚は残っていました。10匹釣るまで粘ろうかとも考えたのですが、日陰と寒風に心が折れてしまいました。暖を求めて、日の当たる場所へ移動することにしました。

 

 

最後に

偶然見つけた溜まり場のおかげで、釣果としてはまずまずのものとなりました。ただ流れの中のみで6匹釣り上げた同行者と比べると、釣り負けた感は否めません。

今日は全体的に魚の活性が低かったように思います。まだまだ冬モードのようで、流れの強い場所よりも緩やかな場所を好んでいるように思えました。アマゴにもブラックバスのように越冬ポイントのようなものがあるのだろうと思います。またひとつ、いい勉強になりました。

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