『週末アングラーの釣行記』 秋の七川ダム
- By: シゲジイ
- カテゴリー: 釣り
- Tags: ヌードル12inch, 七川ダム

- 10月初旬の七川ダム
- 水温20℃前後、気温は17℃
- 朝から雨予報だったが、朝の数時間は降らなかった
- 水の色はやや濁り気味、ダムの貯水位は101m台と低め
添野川上流
7時まではエレキのみというローカルルールなので、まずはエレキで最寄りのバックウォーターを目指します。 水位は何とか釣りが出来るまで回復した程度で、それほど奥まで行けそうにはありません。S字を越えた辺りでもう浅くなっています。どうやらこの辺りが航行の限界のようです。
ベンドのアウトサイドで大型3匹のスクールを目撃しました。釣り始めて間もなかったので安易にスルーしてしまったのですが、今思えば貴重なスクールでした。ちゃんと追いかけるべきでした。
もう1匹、上流側の浅いところでふわーっと泳いでるバスと目が合いました。双方から丸見えの上に単体なので、釣るのは難しいだろうと思いつつもダメ元でヌードル12インチ(ノーシンカー)を投げてみます。
3~4mほど距離をとって落としたのですが全く気づいてもらえません。バスはボートのすぐ横をすりぬけるように下流側へと泳ぎ去っていきます。このままでは見失うと思ったので、今度はバスのかなり近く(50㎝程)のところへポチャッと落としてみました。
するとこれには興味を持ったようで、すーっと寄っていきヌードルを追いかけるように底の方へ沈んでいきます。ちょんちょんしたい気分をぐっと堪えて、ラインだるだるで放置すること数秒、ラインの沈下速度がやや早くなり水中に引き込まれていくのが感じられます。
食った!・・・はず?? 食いが浅かったり、ただの勘違いだったりでよくすっぽ抜けるので確信が持てません。半信半疑のまま、ゆっくり送り込んで祈るようにアワセます。
ぐっ!とロッドにしっかりと重さがのり、心地よい感触が手に残ります。この魚がのった瞬間がやはり一番気持ちいい!
47㎝と意外に大きかったモーニングフィッシュ! こんな至近距離で、このサイズの見えバスが口を使ってくれるなんて、さすがヌードルといったところでしょうか。他のワームだったらガン無視されて終わっていたかもしれません。それにしてもきわどい掛かり方でした。薄皮一枚とは知らずに、存分にファイトを楽しんでいた自分に後からヒヤヒヤしました。
これでもう今日の仕事は終わったも同然です。雨が降る前に坊主も回避出来たし、十分に満足できるサイズが獲れたので言うことなしです。後は楽な気持ちでハードを巻くことが出来ます。
崩落跡の立木
幸先よいスタートだったのですが、なかなか後が続きません。アタリはおろか子バスの姿さえ見えないので、一気に本命と思しきエリアまで移動してきました。
1級ポイントの立木を攻めたかったのですが、既にオカッパリの人が陣取っていたのでスルーします。他にも数名のオカッパリアングラーがいて、このエリアはかなり激戦区となっていました。ダムなのにボートよりオカッパリの方が多いというのは、なんとも不思議な感じです。
オカッパリアングラーを避けつつ、バックウォーターまで釣りあがったのですが全く魚影はありません。やはり、朝一の見えバスはめちゃくちゃ貴重なものだったようです。その後、古座川の下流まで釣り下りましたが、全く釣れる気配がありません。
9時頃からポツポツと降りだした雨は今や本降りとなっています。時刻はまだ昼過ぎですが、数時間も雨に打たれ続けて心が完全に折れてしまいました。
今日はレインカフスを付けているおかげで袖口からの浸水はだいぶマシです。しかし、襟元からの浸水を防ぎきれず、胸から腹にかけて濡れているのがわかります。靴の中も既にぐしょぐしょです。天気が好転することはなさそうなので、今日はこの辺で撤退することとします。
最後に
桟橋に戻りボートを係留していると、「食った!」という同行者の声がリアシートから聞こえてきました。最後の最後、気力を振り絞って投げたクランクベイトにバスが食らいついたようです。
意地の魚(40up)を釣り上げてご満悦の同行者は、豪雨の中に立っているにも関わらずとても晴れやかな顔をしていました(笑) そりゃそう、そうなります。釣って帰るのと、そうでないのとでは雲泥の差がありますからね。これで二人とも気持ちよく釣りを終えて、心おきなくお風呂を楽しむことができます。
結局、本日の釣果は2人で2匹でした。正直なところ、坊主じゃなくて良かったとほっとしています。七川ダムといえど、やっぱり秋の魚は難しいですね。
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