『テンカラビギナーの釣行記』 夏の渓流は危険生物がいっぱい 上多古川

テンカラ
Angler
シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れて始めたテンカラ。最近になって、ようやく趣味はテンカラですと胸を張って言えるようになりました。まだまだ発展途上ではありますが、未熟なりにテンカラの魅力や楽しさを伝えていければなと考えています。

 

  • 8月上旬の川上村・上多古川&上谷
  • 晴れのちゲリラ豪雨
  • 水位は低め。上谷は渇水気味ですぐに釣りあがれなくなった。
  • 気温30℃前後。水温は不明

 

 

川上村・上谷

上多古川との分岐点のすぐ上流から入渓。前回来た時と比べると、かなり流れは細い。

川が細すぎて打つポイントが少ない。流れもなくどんよりとしていて、全く釣れる気がしない。普段なら大きな淵となっているであろう場所もぽっかりと空いていて、底を歩けるほどに水が少なく淀んでいる。大きな堰も越えてみたが、やはり水がなかったのでポイントを移動することにしました。春に来たときはイワナパラダイスだったのが、その気配はまるでありません。

 

 

上多古川

車はそのままに徒歩で上多古川まで戻ります。こちらはまだ水があり、流れもあるので釣れそうな雰囲気が漂っています。

 

しかし、真夏ということもあって魚の反応はいまいちです。上谷に比べて水があるものの、平常時に比べれば減水していることも不活性の大きな要因となっていることは間違いないだろう。

しばらく釣りあがるも、釣れてくるのはアブラハヤばかり。「一里一尾」という言葉が頭をよぎり、久しぶりの坊主を覚悟しました。前方に見えるの大きな堰でアタリが取れないとなると、本当にやばいかもしれない。

そう考えていた頃、急に空に雲がかかり、ゴロゴロと遠来が聞こえ始めました。ポツポツと雨が降り出し、時合いの訪れを予感させます。雨が本格的に降り出す前になんとか1匹釣りたいところです。

 

 

堰の手前まで来たところで、待望のアタリがありました。

坊主逃れのアマゴちゃん。おなかにウオジラミが張り付いています。このサイズの、しかもイワナではなくアマゴに張り付いているところを見れば、かなり増殖しているのだろうと思われます。ウオジラミ付きですが、天候の変化がもたらした貴重な1匹です。

 

1匹目をゲットして気がほぐれたのか、本当に時合いに突入したのか、すぐ隣のポイントでもアタリがありました。

これまた小ぶりですが、ウオジラミなしの綺麗な魚体です。

 

さらに、突き当りの堰堤の白波の中でもアタリがありました。

壁際のギリギリのところに潜んでいました。ダイレクトに水が落ちてくるこんな際にもいるとは、ちょっと驚きです。

25㎝の大きなアマゴちゃん。体高もあり立派な魚体ですが、よく見ると背中にもぞもぞとうごめく物体が5~6匹張り付いています。やっぱりそうか! さっきの小さな個体にさえ付いていたのだから、居着きの大きな個体には複数のウオジラミがいてもおかしくない。気持ち悪い!でもお魚さんに罪はありません。むしろただの被害者です。

 

堰堤を越えてしばらく釣りあがったところで、もう一匹小さいアマゴを追加しました。

 

ここからいい雰囲気の渓相が続きそうです。しかし、雷鳴はどんどん大きくなり、辺りもどんどん薄暗くなっていきます。身の危険を感じたので、ちょっと早いですが川から上がることにしました。車まで戻る道中で大粒の雨が降り始め、乗り込んだ頃にはどしゃ降りの雨になりました。早めの判断が功を奏して、ずぶ濡れは回避できました。

 

 

最後に

最初はひやっとしたのですが、結果的に25㎝頭に4匹という、まずまずの釣果に終わりました。

しかし、夏の川は危険がいっぱいなだとつくづく思いました。一見きれいに見える川でも、ウオジラミはこんなにもたくさん繁殖しています。となると他の危険寄生虫(顎口虫・横川吸虫・肝吸虫など)も当然いるんでしょうね。生食を避ければ問題はないのでしょうが、調べれば調べるほど恐ろしくなってきます。

寄生虫だけではありません。この季節になると蛇も頻繁に目撃します。

車に轢かれて死んでいたヤマカガシの幼蛇。ちっさくてもしっかりと毒はあります。マムシに劣らぬ毒の持ち主ですので、注意が必要です。

他にも、アブや蜂、マダニも怖いです。イノシシもクマも怖い。こんなにも怖いものだらけなのに、何故いくのでしょうか?? 釣り人って馬鹿ですよね(笑)

 

 

 

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