『週末アングラーの釣行記』ジリオンSV TW 1000L
- By: シゲジイ
- カテゴリー: 釣り
- Tags: アルファス SV TW, アルファスAIR TW, アルファスCT SV 70, ジリオンSV TW
10年?いや15年以上ノーメンテナンスで使い続けたスティーズの劣化が激しく、いよいよ釣りに支障をきたすレベルになってきました。オーバーホールに出すと、25,000円くらいが相場だと聞くと修理依頼する気にもなれません。そのお金で最新技術が詰まった新機種(例え廉価版であっても)が買えてしまうからです。
一度探し始めると欲望が暴走を始めます。スペック比較なんかを始めた時点でもう先が見えています。店頭で触った瞬間には完全に落ちていました(笑)
目次
ジリオンSV TW 1000L
最初はこの単色シルバーボディがあまり好きではなかったのですが、購入してみると無駄のない飾りすぎないデザインでむしろ渋いとさえ思えてきます。
本当はスティーズCT SV TWが欲しかったのですが、実際に値札を見ると、さすがに衝動だけで押し切れる金額ではありませんでした。アングラーとしての自分の実力を考慮しても、ちょっと背伸びしてジリオンが分相応な買い物だと自分自身に言い聞かせます。
対抗機種としてはアルファスSV TWでしたが、19アルファスCT SVを既に所持しているので、性能的に被る部分が多く差別化が図れないので今回は見送りました。
ジリオンSV TW VS アルファスSV TW
自重 | スプール径 | 巻取り | ラインキャパ | ギア比 | ドラグ | メーカー希望価格 | |
ジリオンSV TW | 175g | 34mm | 67㎝ | 14lb(45m-90m) | 6.3 | 5kg | 42800円 |
アルファスSV TW | 175g | 32mm | 71㎝ | 12lb(45m-90m) | 7.1 | 4.5kg | 32300円 |
ジリオンに決めたポイントは3つ。
- SV BOOST 搭載であること。アルファスはただのSVスプール。
- ギア比 6.3 の設定があったこと
- 前モデルよりも見違えるようにスリム&軽量になっていたこと
巻物メインで使うことを一番に考え、性能的にジリオンの6.3にしました。私の場合、釣りをしていると知らず知らずにリーリングスピードが速くなっていく傾向があります。ですので、ハイギアでゆっくり巻くことを意識するよりも、無意識にゆっくり巻ける方が自分にはしっくりくるのです。
SVシリーズが好きでいくつか持っていますが、SV BOOST搭載モデルは今回が初めてです。ゴツゴツ&重い旧ジリオンが、小さく&軽くなって、さらによく飛ぶようになったとあらば、もはや欠点はないように思えます。
一方、アルファスSV TWはやや中途半端な印象です。ギア比も高い設定しかなく、フィネスとノーマルリールの中間的な位置付けなので、現状の私のニーズとしては少し的外れです。しかし、値段的にはこちらの方が安いので正直少し迷いました。
あるいは、タックルバランスを大きく見直すことも考えました。19アルファスをクランク専用機として、アルファスAIR TW でベイトフィネスにするのも一案かなと思いましたが、結局冒険はしないでおきました。やはり、タックルバランスの中核となる巻物専用機としてのジリオンの存在は必要不可欠です。
タックルバランスの見直し
今回の購入を機に、タックルの差別化をより鮮明にしました。ジリオンにはナイロンの14lbを巻いてクランク専用のタックルとします。12lbでもいいかなと思いましたが、まずは推奨の14lbから始めます。
そして、既存の19アルファスは、よりベイトフィネスを意識したタックルに変更します。これまで10lbを巻いていたところを、8lbに落とし、糸巻量も抑えてベイトフィネス&小型プラグに特化した仕様にします。
そうすることで買うだけ買って出番の少なかった小型プラグが活きてきますし、いざとなればベイトフィネスとしてワームを使うこともできるので一石二鳥となります。
インプレッション
- SV BOOSTは噂どおりよく飛ぶ。特に後半にすーっと伸びる感覚がある
- 力まずに投げた方がよく飛ぶ。力まなくてよいので省エネになる
- とてもシルキーな巻き心地
- 安心の剛性感。パワフルな印象は旧モデルのまま
- 軽くてコンパクトだからパーミングがし易く、投げ続けても疲れない
- SVゆえにブレーキ調整さえ気を付けていればトラブルが少ない
- ドラグクリッカー搭載でドラグサウンドが心地良い。クリック音は絶対にあった方が良い
一言で言うなら “ちょうどいい” リールです。まさに私が欲しかったものです。スティーズとの価格差、タトゥーラとの差別化、所有欲を満たしてくれる高級感。性能はもちろんのことですが、コストパフォーマンスも含め、どれをとっても非の打ちどころのない“ちょうどいい”満足感を与えてくれます。
推奨通り14lbを巻いて9~12gのクランクベイトを投げてみたのですが、まるで10~12lbのラインで投げているかのようにすーっと軽やかに飛んでいってくれます。
力まずに力を抜いてキャストするとスルスルとラインが伸びていってくれます。一生懸命に投げなくても十分な飛距離を得られるので、とても楽に釣りができます。楽に気持ちよくキャストができるので必然的にキャストの回数も増え、それが釣果に繋がる。そうした好循環を生み出してくれるリールです。
最後に
はっきりいって、ジリオンSV TWはお勧めです。特に巻物メインでの使用を検討しているならばなおさらです。私自身、本当にいい買い物ができたと満足しています。
リールとしての完成度がかなり高いので、中上級者でも十分に満足のいくものだと思います。
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