『テンカラビギナーの釣行記』 2022年‼待ちに待った天川の解禁日

テンカラ
Angler
シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れて始めたテンカラ。最近になって、ようやく趣味はテンカラですと胸を張って言えるようになりました。まだまだ発展途上ではありますが、未熟なりにテンカラの魅力や楽しさを伝えていければなと考えています。

 

ようやく解禁日になりました。今年は仕事もなく解禁日に釣行ができるので、張り切って朝からいってきました。朝とは言っても9時前スタートというずぼらさ。前日入りしている人もいるはずなので出遅れ感は否めません。混雑は必至と覚悟しています。

午前中は放流区間を諦めて支流に入る予定です。昼過ぎになれば、クーラーボックスをぱんぱんにした餌釣り師が帰るはずです。そのタイミングで放流区間に入るという作戦です。ということで、朝は一番実績の高い山上川の上流を目指します。

しかし、予期せぬ事態が発覚しました。路肩の残雪のせいで道路幅が狭くなっており、あるはずの駐車スペースがありません。さらに、ゴロゴロ水の汲み場より上流側は完全な雪道となっており、スノータイヤでないと踏み込めない路面状況です。

ノーマルタイヤでは危険すぎると判断し山上川下流域まで引き返すも、駐車スペースすらない状態です。普段なら1台止まる所に4~5台程の車が駐車してあります。強引に川に入っていったところで、釣り場もなく身動きも取れなくなるのは明らかです。

仕方なく雪のない本流まで戻り、深谷に入ることにしました。

 

深谷

川合付近に車を駐車して、一旦本流に降りてから深谷に入ります。本流には見渡す限りで10人以上の釣り人がいます。これでは釣り歩くスペースもありません。

そんな釣り人を横目に深谷の入口から釣りを開始します。ラインに水を馴染ませた後、キャストすること2~3投目でいきなりアタリがありました。

2022年、天川での第一号のアマゴちゃんです。流れも細くかなり浅いところだったので、餌釣り師は素通りしていたのでしょうね。幸先の良すぎるスタートで、嬉しさのあまりポイントの写真を撮り忘れてしまいました。

 

さらに5分後・・・。先ほどのポイントから数歩のところで再びアタリが!

今度は、体高もある23㎝のグッドサイズです。釣り始めてまだ十数メートル、谷にすら入っていませんが既に2匹もゲット出来るなんて、これが解禁日パワーなのでしょうか。

 

深谷の奥には一人先行者がいました。一度は追い越したのですが、再び追い越されてさらに上流へと入っていきました。深谷の難点は途中で退渓が出来ないことです。ですのであまり奥までは入らず、すぐに引き返して別のポイントを攻めることにします。

 

 

九尾谷の合流点

“支流の入口”という同じようなシチュエーションを求めて、九尾谷まで下ってきました。ここでもやはり本流には5~6名の釣り人の姿が見えます。橋の下のポイントは既に陣取られていたので、やや上流の瀬を狙います。とにかく流れのあるところでしか釣れる気がしないので、そういった所だけを狙って毛バリを流していきます。

 

岩の裏、死角になっているところに毛バリを流すと、ぴたっとラインが止まりました。すっとロッドを立てて合わせると、ビクビクと魚の手応えです。

引きも強かったし、この時期に♯12の毛バリに食ってきたので、少し期待したのですが20㎝足らずのアベレージサイズでした。ですが、本流で釣れるとやはり嬉しいです。新調した本流ロッドが機能してると感じられます。

谷の入口付近も探ったのですが、魚には出会えませんでした。本流で人を避けながら歩くのも嫌なので一気に上流へ移動します。

 

 

九尾谷上流

ここまでくると、さすがに釣り人の姿はありません。自分のペースでゆっくりと、自然と親しみながらテンカラ釣りが楽しめます。

 

倒木の向こう側に岩のえぐれがあります。そこで数匹のアマゴが無防備にちょろちょろとしていました。幸いこちらには気づいていないようなので、何度かキャストすると1匹が我先にと食ってきました。

 

 

山上川下流

昼食を食べ、頃合いを見計らって本命の山上川下流域に入渓します。ここは毎年大激戦区となるエリアですが、予想通り餌釣り師は帰った後のようで、釣り人の数はまばらになっておりました。

ここは放流区間ですので、上からぱっと見ただけでも魚の姿が多数確認出来ます。朝はさぞ入食い釣り堀状態だったことでしょう。

入渓点に人はいなくても、釣り上がると直ぐに釣り人に出くわします。やはり今日はストレスなく釣り上がることは難しいようです。

時刻は4時前。別のポイントに移動するのも億劫だし、かといって上流にいる釣り人のさらに先に回り込むほどの元気もない。

ということで、目の前にいる“見えアマゴ”の反応を見て楽しむことにしました。まっすぐナチュラルドリフトさせるより、ちょんちょんと引っ張りながら目の前を横切らせたほうが反応が良い。そんな小さな発見を楽しみながら、時々、ビビッと反応してついばみにくるのが嬉しくてサイトフィッシングを楽しんでいました。

反応の良い魚に狙いを定めて何度も何度もキャストを繰り返していたら、突然、近くにいた別のアマゴが反応して、横取りするように咥えて持っていきました。

狙っていた魚(多分15㎝未満)より大きなアマゴが釣れました。ここには他に10匹程のアマゴがいました。

通常、見えているアマゴは釣れませんが、放流直後のこの時期だけは稀にこうして釣れることがあります。魚が人に慣れていないせいだろうと勝手に解釈しています。

まだ他にも釣れそうな魚はいましたが、日も落ちてきたので見切りをつけて帰ることにしました。結局、このポイントで40~50分は見えアマゴと戯れていたことになります(笑)

 

 

最後に

釣果はアマゴ5匹(23㎝~15㎝)となりました。雪解け水の影響か、山上川は水が多かったです。気温こそ暖かかったものの、水温はかなり低かったのだろうと思います。餌釣り師の人も水温が低すぎて反応が悪いとぼやいていましたから。

それでも、今日は私的には満足のいく釣果でした。魚はまだたくさん残っています。このまま暖かくなって、人が減ればもっと釣れるだろうと思います。なるべく早い段階で、再び山上川に来たいと思います。

 

 

 

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