目次
フィールド条件
- 8月中旬の神童子谷の上流(天川村)
- 川遊びや観光客が多く、本流エリアでの釣りは難しい。
- 気温は真夏日。天気予報では晴れのち曇り。
- 前日までの雨の影響で水位はやや高め。
一里一尾と言われる夏ですので、なるべく水の冷たい上流域を攻めたいと思います。天川村でイワナとアマゴの両方を狙えるエリアと言えば、川迫川か山上川の上流となります。前回は山上川に入ったので、今回は未だ釣果を挙げたことのない川迫川上流にある神童子谷にトライしてみたいと思います。
神童子谷上流・オソゴヤ谷との分岐点やや下流①
川追川の上流となる神童子谷。禁漁区となるオソゴヤ谷との分岐付近やや下流から入渓します。
この周辺はどこも川まで落差があるので、入渓はかなり困難です。唯一入渓しやすそうな場所でもこの感じです。地面が崩れやすいので両手を使っての入渓となります。
大きな岩がゴロゴロとある渓相。水はとても綺麗で雰囲気は100点満点の美しい谷です。
開始五分で早速魚からの反応がありました。
まだまだ子供ですがちゃんとしたアマゴです。前回の玉川渓釣行では、外道ばかりが釣れて本命のアマゴに出会えなかっただけにうれしい一匹です。それと同時に、確実に魚がいるホーム(天川村)に帰ってきたという安堵感も込み上げてきます。
しばらく行くと大きな淵に突き当たりました。そこには明らかに尺超えのアマゴが数匹、悠々と泳いでいます。他にも良型のアマゴも多数確認でき、この淵だけで10匹以上はいると思われます。
尺越えを狙いたいところですが3.1mのテンカラロッドでは届かないので断念し、なんとか毛バリが届きそうな、白波が消える辺りで定位している良型サイズにアプローチします。
岩の上に寝転んで、めいっぱい腕を伸ばしキャストすること数回。下の方からふわっと上がってきてバイトしたのですが、興奮しすぎて合わせ切れさせてしまいました。
やっぱり見えてるとダメですね。ついつい力が入りすぎてしまう。チャンスはこの一回のみで、その後は全く口を使ってくれなくなりました。仕方がないのでアマゴ達を眺めながらのランチブレイクとなりました。
神童子谷・オソゴヤ谷との分岐点やや下流②
大きな淵に行く手を阻まれたので、高巻きして入り直します。ただ、入渓可能なポイントがなかなか見つからず、険しい道を選ばざるを得ない状況です。
なんとか入渓した場所はただの崖でした(笑)。とはいえこの場所以外に降りれそうな場所は見当たりません。
写真中央、右上から左下にかけて細いロープが張られているのが見えますでしょうか? 誰かが同じようにこの場所から入渓したのでしょう。このロープに助けてもらい、ようやく降下できたといった感じです。
小さな落ち込みでイワナの稚魚が釣れました。ちゃんとイワナも繁殖しているようです。
白波をよけて反転流の中にいたアマゴ。キャストが決まれば一発で食ってきました。
流れが緩やかな岩の陰から出てきたイワナ。一度バラシてしまったのですが、続けざまに食ってくれました。痩せてはいますが22㎝の良型です。
調子よく釣りあがっていたのですが、ポツポツと雨が降り出しました。先刻より雷鳴が鳴り響いていて、その音は次第に大きくなってきています。ポイントも掴めてまだまだ釣れそうな雰囲気なのですが、細く切り立った谷でのゲリラ豪雨は御免です。辺りも急に暗くなってきたし、身の危険を感じて釣りに集中出来なくなってきたので、今日はこのあたりで納竿としました。
最後に
本日の釣果は計4匹です。この後、恐れていたような天気の急変はなかったのですが、4時間程の釣行で良型のイワナも混じったので気分よく早上がりが出来ました。
神童子谷は大物もいるし、入渓が困難なだけに魚影も濃いように感じます。とてもポテンシャルの高い谷なので、今度はさらに上流に入ってみたいと思います。
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