前日に雨が降ったのですが期待していたほど増水もしていない様子の天ノ川。雨上がりの日曜日とあって釣り人の数が多く、鮎が始まったのか?と思えるほどの賑わいでした。
川合~九尾ダム前後のメジャースポットにはどこも先行者が複数います。等間隔で餌釣りの人が陣取っているので、テンカラで釣りあがるにはかなり無理がありそうです。
仕方がないので、釣り人が少ない西の谷かもっと下流域を攻めることにします。どうせなら初めてのエリアを見てみようと思いつき、一気に塩谷まで車を走らせます。
塩谷
天ノ川の下流域、天川村の西端にある谷です。車は本流にかかる橋付近に駐車して徒歩で支流まで行きます。
奥の開けた河原が本流。流れ込みはかなり細いですが上に行けば、それなりの川幅(3~4m)になります。
少し上がると大規模な倒木に行く手を阻まれました。
倒木をかいくぐり、乗り越えた先にアマゴパラダイスが待っていました。
小ぶりながらおなかパンパンの太っちょアマゴちゃんです。一体何を食べたのでしょうか?
この倒木の下の投げにくいところに潜んでいました。
倒木が人の侵入を阻んでくれていたのでしょうか?倒木を乗り越えてすぐにアタリが出始め、わずか100m位のストレッチで6匹ものアグレッシブなアマゴをゲットしました。
ここは餌が豊富なようで、腹がぼてっとしてて体高のあるふとっちょアマゴばかりでした。
毛バリが流下する速度よりも速く、ロッドごと下流側にひったくるようなアグレッシブなアタリもありました。普段はアタリを手元で感じることなどないし、下流側にもっていかれることもないので、こんなパターンもあるのかと驚きました。
20㎝くらいのとっても元気なアマゴでした。
しばらく行くと大きな堰に阻まれました。地図ではもっと上流まで水があるはずなのですが、雨もパラついてきたし、十分な釣果も得たのでここで諦めます。
籠山(こもりやま)~西ノ谷との合流点付近
橋の傍に車をとめて流れ込みのある側に入渓します。本流だけあって川幅も広く、横切ることは不可能な水深です。今日は十分に釣りを満喫したのでもう帰ってもよかったのですが、以前から気になっていた場所だけ軽く下見がてらの釣行です。
昨日の雨のせいか少し濁っているように見えます。鮎の群れが苔をはんでいるのも見えます。ライズも頻繁に確認できるので魚は濃いようです。
しかし、しきりにライズしていたのはアマゴではなくオイカワでした。魚種を判別する力に全く自信がないので確信は持てませんが、青紫っぽい縦じま状の体色が見て取れたのでオイカワ?かなと思います。ウグイのようにもカワムツのようにも見えたのですが、とりあえず外道だとわかったので、新たなポイントへ移動します。
流れ込み付近は雰囲気はあったのですが不発。さらに上流の幅の広い落ち込みの白波の切れた辺りを狙います。水深がかなりあるので、もっと早く沈めたくて毛バリをタングステンビーズの重いタイプにチェンジして投げること数投、ラインに違和感があったので合わせてみるとぐんぐんぐんとかなり重い手ごたえ。
ニジマスだろうと思いながらラインブレイクしないように慎重に取り込むと、25㎝位の立派なアマゴでした。尺とまではいきませんが、私が今まで釣った数少ないアマゴの中では最大魚です。
かなり銀色が強かったのでニジマスだと思ったのですが、銀色のうろこの下にアマゴのパーマークが見えます。銀色の鱗が一部剥げたような感じにも見て取れます。
これが噂に聞くシラメと呼ばれる銀化したアマゴなのかもしれない。しかし、そもそも天の川のアマゴって降海型なのか?それとも陸封型でもシラメ化するのだろうか?
そんなちょっとかじった知識を引っ張り出してみたものの納得のいく答えに辿り着けず、独断と偏見でシラメと断定することにしました。
最後に
シラメとも出会うことでき、今日も一日楽しい釣りが出来ました。満たされた気分で運転中に思うことはただ一つ「4mオーバーの本流竿が欲しい!」ということでした。
やはり本流には大きな魚がいる。そのことを今日実感しました。もっと大きなアマゴもいるはずです。天ノ川の下流域なら猿谷ダムから遡上してきた尺アマゴが絶対にいるはずです。
しかし、今持っているロッドでは本流のポイントを攻め切ることが出来ない。長いロッドさえあれば・・・。もっと遠くまで毛バリを振込むことが出来れば・・・。そんな尺アマゴを釣り上げる妄想だけが膨らんでいきます(笑)。
今シーズンが始まってすぐにロッドが折れてしまったので、新しいロッドを買ったばかりです。それなのに、さらに本流ロッドが欲しくなり、必死に買う口実を探している自分が怖い。
しばらくは、自分の中の物欲との戦いとなりそうです。
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