『テンカラビギナーの釣行記』 8月初旬・久多川のアマゴ

テンカラ
Angler
職業漁師になりたい!とまでは思いませんが、シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れてテンカラを始めました。しかし、現実は想像以上に厳しかった。魚を釣るどころか枝と格闘するばかりの日々。そんなツッコミどころ満載の私ですが、ビギナーならではの視点でテンカラの魅力をお伝えできればなと思います。

 フィールド条件

異常に長い梅雨がようやく明けた8月の頭。ここのところ4~5日はまとまった雨は降っていないはずです。漁協の人が言うには、渇水とまではいかず平水よりやや少ない位の水位だそうです。

釣りが出来るエリアは地図で見るより、ずっとコンパクトに感じます。川幅も狭く小規模な渓流~源流に近い印象です。季節的なものだと思うのですが、やたらとアブ・ハチが多かったです。常に車の周りには4~5匹のアブやハチが飛び交っていました。釣行中も襲われることしばしばです。

 

今日の課題

前回の好釣果の原因はキャスティングにあると考えています。ですので、その説が正しいか否か、はたまた単純に活性が良かっただけだったのかを、この初めてのフィールドで検証してみたいと思います。

そもそも、天川以外で釣りをするのがこれが初めてです。ポイントはおろか、どこから入渓できるのかさえわからない状態です。

魚の放流量は天川に劣るでしょうが、それでも魚はいるはずです。キャスティング精度を高める意識を持ちつつ、テンポよく探っていきたいところです。

 

入渓ポイント

大川神社付近

 

漁協前の濃密放流区を越えて、更に上流から入ります。

美しい里山の清流といった面持ちです。天気も良いし必然的にテンションがあがります。久多川漁協の管轄では、このくらいの川幅がほとんどです。

それにしても「濃密放流区」とはなんと魅力的な響きでしょう。ですが、この区間で釣りをするには+1,000円の料金がかかります。

  • ます類日券   2,000円
  • 濃密放流区日券 3,000円

1,000円を足すだけで絶対に釣れるのならばと心を動かされましたが、この区間をスルーして2,000円で勝負することにしました。

入渓ポイントより50m程上流にとても素晴らしい堰があります。好ポイントとなることは間違いないので、意気込んで釣りあがるもすぐに先行者と出会ってしまいました。

ルアーマンが二人、堰を重点的に攻めています(汗)。考えることはみんな同じです。それを見て、このポイントは諦めることにしました。

 

中の町の林道付近

先ほどのポイントから500m程上流で再度入渓します。

川の流れはまっすぐで、ゆるやかなチャラ瀬が続くポイントです。水深は浅く、深い場所でも膝上位までです。

絵になる美しい風景です。しかし、川に降り立つと魚から身を隠す岩がないことに気付き、落ち着かなかったです(笑)。アブの洗礼も受けて逃げ回ることもしばしばです。

 

実をいうと、こうしたチャラ瀬が続くようなポイントで釣れた試しはありません。ましてやこんなに開けた丸見えの場所なら尚更です。

しかし、どうしたことでしょう。入渓してすぐにラインが流れるようなアタリがありました。魚を掛けたまでは良かったのですが、あまりの出来事にあたふたしているうちにハリが外れてしまいました。

足元まできていたのに残念です。いいサイズのアマゴであることは確認できました。

 

やはり前回の釣行から何かが変わったようです。レベルアップしたのかも知れません。(笑)

流れの脇、石の後ろの反転流、やや深くなっている場所、平坦でポイントがなさそうに見えますが、見ようと思えば見えてくるものです。

なるべく距離を取りながら、流れの変化のありそうな場所を打ち続けます。するとちっこいのが釣れました。

とっても小さいけど、ちゃんとアマゴです。天川のアマゴよりやや色が濃い気がします。浅いから日焼けしてるのかな??

 

また釣れました。同じサイズですが、別の魚です。合わせた勢いでピョーンと飛んできてハリが外れてしまいました。パーマークの並びがとても綺麗です。

 

さらに上流部、橋の手前のポイントでまともなサイズも釣れました。投げた毛バリの方向に泳いでいく魚影が見えたと思ったら、ラインが止まるようなアタリがありました。

1発目にバラしてしまったので、とにかく早く陸に上げようと、河原を後ずさりをしたところでぎょっとしました。

 

お食事中の蛇との遭遇です。カエルを丸のみしている最中でした。これは、シマヘビ??でしょうか。カエルの季節にはこうした蛇が川辺にたくさん出てくるようなので注意が必要です。

 

山の神神社の上流

さらに、上流部から入渓します。川幅はさほど変わりませんが、さっきよりは起伏のある渓相になってきました。

この橋の上流にトロ場があって倒木がからむポイントがあったのですが、そこはアブラハヤだらけでした。どうせ釣れてくるのはアブラハヤだとわかっていても、アタリがあるという喜びを味わいたくて何度もキャストしてしまいます。

ここで数匹アブラハヤ釣りを楽しんでから、上流を目指しました。しばらく行くと、川幅は狭くなり源流域の様相を呈します。

5m間隔くらいで、倒木が川を渡すように倒れています。川幅の狭さと障害物の多さに、竿を振ることも出来ずに諦めました。

 

大黒谷キャンプ場付近

ここは道路が開けているので、駐車しやすいポイントです。おそらく道を下ったところにキャンプ場の駐車場らしきスペースがあったので、そこにも車を停めることが出来そうです。

キャンプ場周辺は少し男前な渓相です。大きな岩や淵があり、とても釣れそうな雰囲気でしたが不発でした。

入渓して間もなく、天気予報は晴れだったのですが、ゲリラ豪雨に襲われました。20分程降り続いたでしょうか。雨のせいで水中が見えないので、浅いはずの川ですが横切るのもままならない状態で、さすがに危険を感じて引き上げました。

雨は20~30程で止みました。しかし雨でびしょびしょになったうえに、雨上がりに車から降りるや否やアブの猛攻にあい、ダブルパンチで再び川に入る気力がなくなってしまいました。

 

まとめ

初めての川で釣果があがったのは自分にとって自信となりました。そして、チャラ瀬でも、魚が釣れるということが分かりました。

ポイントを見極める眼力のようなものが少しついたのかなと感じます。ポイントを見極める力とキャスト精度があれば、魚はきっと釣れるはずです。この感覚を忘れない内に、はやく釣りがしたいなと思います。

久多川の漁場はこじんまりとしていて、1日で全部回ることも可能です。とても美しい里山なので、また今度、アブの少ない季節に来てみたいと思います。

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