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渓流で一番大事なのは「滑らないソール」
渓流では石や岩がごろごろとあり非常に歩きにくいです。
特に苔や藻などが生えた岩の上はとても滑りやすく、
普通のラバーソールでは氷の上を歩くようなものです。
水中での転倒は、溺れる危険性もあるし、頭などを打つと大変です。
滑らないを第一と考え、フェルトソールをおすすめします。
選択肢としては以下の3つになります。
- ◎フェルトソール
- 〇フェルトスパイク
- △沢登用の特殊なラバーソール
普通のゴム底は避けた方が無難です。
フェルトソール
フェルト生地をソールに貼ってあるものです。
フェルトの繊維がしっかりと苔や藻に絡みついて、
滑りやすい岩の上でもグリップ力を発揮してくれます。
川の中を遡上するような釣りに、最も適したソールと言えます。
ただ、水を含むと重くなり、消耗が激しいという欠点もあります。
フェルトスパイク
フェルトのグリップ力と岩を引っ掻く力の両方を兼ね備えたソールです。
一見すると、いいとこどりで良さそうに見えますが、
スパイクがフェルトと苔の密着の邪魔をしてしまい、
かえって滑りやすくなるということもあるので注意が必要です。
沢登用の特殊なラバーソール
一般的なラバーソールよりも滑りにくい構造になっています。
水中でのグリップ力もあるのですが、やはりフェルトの方が安定感があります。
源流域のような、比較的水に入らずに釣行できるエリアなら、
軽快なフットワークが得られるラバーソールも一考です。
渓流のスタイル
- ウェーダースタイル
- タイツスタイル
- ゲータースタイル
それぞれの特徴について見ていきたいと思います。
ウェーダースタイル
ご察しの通り、ウェーダーを履いて釣りをするスタイルです。
ウェーダーにはいくつか種類があります。
①ブーツウェーダー
長靴とオーバーオールがくっついた、いわゆる胴長靴というやつです。
一番手っ取り早く、完全防水で安上がりなスタイルです。
欠点は歩きにくいことです。
ウェーダーの長さも選べます。
チェストハイウェーダー
ヒップハイウェーダー
テンカラにおいては、ウェストハイウェーダーがおすすめです。
ヒップハイだと遡上の際に、お尻のあたりに心もとなさを感じます。
また、本流や大きな淵にどっぷりと浸かって釣りをしたいなら、
チェストハイウェーダーがいいでしょう。
ですが、あまり深くまで入ってはいけません。
万一、ウェーダーの中に水が入り込んだりしたら、浮きあがれなくなります。
②ストッキングウェーダー (+ ウェーディングシューズ)
ブーツウェーダーの歩きにくさの原因は重いラバーブーツにあります。
そのブーツを取り払って、防水ストッキングとセットにしたものがこちらです。
別途、ウェーディングブーツの購入が必要になるので、割高感は否めません。
ですが、機動力は格段にアップします。一度履いたら、もうブーツウェーダーには戻れません。
ウェーダーの素材
主に3種類ありますが、お勧めはやっぱり安価なPVCタイプです。
ウェーダーもまた消耗品ですので、コストは抑えたいところです。
PVCタイプ
いわゆるナイロン製のウェーダーです。
安くて防水性は高いが、蒸れやすいのが欠点です。
夏場の釣行だと、ウェーダーの中が汗でびっしょりになります。
ネオプレン(クロロプレン)タイプ
ウェットスーツと同じ発砲ゴム素材のウェーダーです。
保温性が高いので、寒い時期には重宝しますが夏場には不向きです。
PVCよりやや高価です。
ゴアテックス等(透湿性素材)タイプ
ウェーダーの最大の欠点である蒸れを軽減してくれるので快適です。
但し、一番高くつきます。
タイツスタイル
鮎師の方がよく履いている、ピタッとしたウルトマンみたいなタイツです。
完全に“タイツ”のシルエットになりますので、
ルックスの点で好みが分かれるかと思います。
ドライタイツ(+ ウェーディングシューズ)
ネオプレン(クロロプレン)製のタイツで、完全防水&保温性が高いです
ストッキングウェーダーよりも密着するので、脱着はさらに面倒になります。
別途、ウェーディングシューズが必要となります。
ゲータースタイル
別名、ウェットウェーディングといわれるように、
濡れて当然のスタイルです。
そして濡れるということは、夏限定アイテムとなります。
ゲーター
“ゲーター”とは、すねあてのようなものです。
岩や障害物から膝下を保護するだけのもので、防水機能はありません。
速乾性のタイツやハーフパンツの購入も必要になります。
足元はウェーディングシューズを履きます。
ほぼ登山と同じ格好なので、機動性は一番高くなります。
夏場の蒸れからも解放され、快適に釣りが楽しめます。
但し、移動の時に濡れたまま車に乗り込むときに少々困ります。
車専用のビニールシートなどがあれば便利です。
ゲーター(ソックス一体型)
ゲーター(ソックス無し)
車用の防水シート
ウェーディングシューズ
渓流用のシューズです。
ソールは前述したようにフェルト素材が断然おすすめです。
フェルトが摩耗してくると滑りやすくなりますので、定期的に交換が必要です。
交換を依頼すると結構なお値段になるので、買い換えるという手もあります。
いずれにせよ、ウェーディングシューズも消耗品だと考えておいた方がよいです。
まとめ
- フェルトソール
- ブーツウェーダー
- PVC素材
まずは、この3つの条件を満たすブーツウェーダーをお勧めします。
安価で一通りの必要装備をそろえることが出来ます。
ブーツウェーダーさえあれば、たいていの状況に対応できますので間違いないです。
お金に余裕のある方は、季節に応じて使い分けてみるのもいいですね。
貧乏性の私にはできない選択肢ですが(笑)
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