奈良県でテンカラ釣行中に遭遇したこの巨大ミミズ。
長さは40㎝強。
正直ヘビが足元にいるかと思ってぎょっとした。
しかし、どうやらミミズらしい・・・。
全体的に青紫色で所々がエメラルドグリーンに輝く、なんとも毒々しい色だ。
この12インチのボウワーム(エバーグリーン)を凌ぐ大きさ。
生々しい色とアクション。
ここがダムであれば、間違いなくバスのエサとして投げているだろう。
このリアルワッキーリグで60UPも夢ではない(笑)
しかし、見れば見るほど気持ち悪い。
確かにフォルムは完全にミミズなのだが・・・
果たして本当にミミズなのか?
その名はシーボルトミミズ
シーボルトという、江戸時代のドイツ人学者の名前に由来する。
音楽家のシーボルトではない。
本州の中部以西に分布していて、地方によっては「カンタロウミミズ」や「ヤマミミズ」とも呼ぶらしい。
体長は平均的なもので20㎝~30㎝。大きいもので40㎝~50㎝位にまでなる。
私が目撃したのは、ちょうどこの大物サイズであろう。
毒はあるの?触って大丈夫?
触りたくもないのが本音だが、興味本位で疑問はわく。
何しろあの青紫色。
毒があるとしか思えないようなカラーリングである。
しかし、実際の所、特に毒性があるというわけではないらしい。
なので、おそらく触っても問題はない。
あの毒々しい色は、外敵から身を守る為の保護色というわけだ。
ただ、問題なのは、攻撃されると白い液体を飛ばすということ。
「カンタロウのおしっこが目に入ると、目が見えなくなる。」
地方によっては子供の頃にそう教えられたという。
おしっことは、おそらくこの白い体液のようなものを指しており、
これが目に入ると失明の可能性もありうるという教訓からくるのであろう。
まあ、事実関係はともかく、こんな気持ち悪い生物から発射される、
得体の知れない白い液体なのだから、触らないという判断が絶対に正しい。
ましてや目に入るなど、想像するだけで悪寒が走る。
皆様、もしこのミミズに遭遇したならば、そっと見守るだけにしましょう(笑)
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