『テンカラビギナーの釣行記』 絶対に沈まない毛バリで挑んだ布引谷&小坪谷

テンカラ
Angler
シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れて始めたテンカラ。最近になって、ようやく趣味はテンカラですと胸を張って言えるようになりました。まだまだ発展途上ではありますが、未熟なりにテンカラの魅力や楽しさを伝えていければなと考えています。
  • 気温27℃
  • 水温18℃前後
  • 6月末とは思えない真夏日

 

絶対に沈まない毛バリ!?

渓流が好調のこの時期にドライで釣りたいと思いつき、ティムコの高浮力材 “エアロドライウィング” をぐるぐるに巻き付けた “絶対に沈まない(だろう)パラシュート”を作ってみました。以前作ったものはパラシュート部分だけに高浮力材を使ったものでしたが、今回は胴の部分にもふんだんに巻き付ておきました。

針は12番、巻き方は適当ですが、これだけ巻いておけばさすがに沈まないはずです。

軽すぎて飛ばなすぎるのも嫌なので、念のためにビーズを付けたものも用意しました。高浮力材のパワーがあれば軽いビーズヘッドくらいは問題ないだろうという勝手な思い込みです。


 

 

布引谷からエントリー

もうすでに梅雨明けしたとの噂もありますが、まだギリギリ6月です。夏モードに突入してるとは考えにくいので、いまだトップシーズンであると考えたいところです。6月初旬はかなり好釣果だったので、そのイメージのまま、実績あるこの布引谷でドライフライに挑戦です。

一つ気がかりなのは、梅雨明けと噂されてから全く雨が降っていないことです。当然、水量も少なめです。となると魚の活性(特にイワナ)は良くないかもしれません。ですが、そこはトップシーズンということで深く考えないようにしておきます。

 

まず、釣り始めてすぐに分かったことがあります。それは・・・

“やっぱり沈む” という残念な現実です(泣)

 

ビーズヘッドの方はもちろん、ふわふわ素材だけで構成したはずの毛バリまで沈んでしまいました。数投なら浮いていますが、それも流れの穏やかな波立っていない水面で、という条件付きです。

キャスト回数を重ねて毛バリが水を吸う、あるいは波立ったような水面だともうてんでダメでした。従来通り、こまめに毛バリの水分を飛ばしたり、フロータントを付けないとドライテンカラが成立しない状況です。私のやる気も急速に萎えていきます。一度だけポチョっというアタリがありましたが、活性が低いせいなのか針にはのりませんでした。

当初の “1日ドライテンカラをやり通す” という目標は、小1時間でもろくも崩れ去ってしまいました。まずは川の状況を掴もうと考え、いつもの沈む毛バリに交換しました。

 

すると、すぐに反応がありました。

ぷりっとしてて、とってもきれいな色白アマゴちゃんです。

なんだ、結局沈めたら簡単に釣れるんじゃないかとこの時は思いました。この調子でもう2~3匹釣ってから、ドライに戻そうと安易に考えたのですが、なかなか後が続きません。


 

小坪谷

分岐点まで来たので、そのまま小坪谷へ釣りあがります。午前中で1匹だけというのはさすがに寂しい釣果です。どうやらドライを投げていたからという理由だけではなさそうです。

いつもなら居てるポイントを丁寧に打っていくのですが、なかなか魚からの反応がありません。根気よく投げ続けて、1匹目から2時間以上経過した頃にようやく2匹目をゲットしました。

うーん、小さい。手のひらサイズです。

この後、もう1匹アマゴを掛けたのですが、合わせすぎて宙を舞って飛んでいってしまいました。ピチピチしながら放物線を描いているお魚さんは、これよりもう一回り小さいものでした(笑)

いつもの釣りで数もサイズもでないとなると、やはり晴れ続きが原因で活性が下がっているとしか考えられません。そう思い至って、もはや完全に諦めムードです。

 

どうせ釣れないのであればと、思い切って方向転換をします。淵や深場に狙いを絞って、ルアーで攻めることにします。たとえ釣れなくても経験値くらいは稼いでおこうという腹です。

ダメ元でのルアー投入でしたが、意外なことにチェイスがあったりします。毛バリでは全く反応がなかったイワナらしきチェイスも何度かあり、ひょっとすると今日のような低活性時にはリアクションでの釣りが適しているのかも知れません。時折あるチェイスを楽しみながら、底を引いたり、トゥイッチしたりと試行錯誤を繰り返します。

 

夕方が近づき、ちょっとは魚の活性が上がるかと期待していると、ついにルアーに食いついてくれました。

これまた小さいですが、正真正銘のアマゴちゃんです。51㎜のルアーが大きく見えます。すっかり諦めていただけにうれしい1匹です。ルアーで釣れたというのもうれしい誤算です。

すっかり夕方になり、山がだんだんとうらさみしくなってきていたので、この小さなアマゴちゃんをあがりフィッシュとします。




 

最後に

本日の釣果は3匹のみでした。6月にしては寂しいものとなりました。ドライテンカラでの成果はゼロのままですので、より一層、苦手意識が増したような気もします。

私がドライの釣りが苦手な理由をまとめると以下の通りです。

  • どんな毛バリでもやっぱり沈む。こまめにフロータントを使わないといけないのが面倒である。
  • フロータントを付けたり、毛バリの水を切ったりしていると釣りのテンポが遅くなる。
  • 打ち込むポイントを選ばなくてはならない。
  • 強い流れに弱く、白波の中に入れるとすぐにもまれて沈んでしまう。
  • イワナがいそうな岩の隙間や角に強引に打ち込めない。
  • そもそもテンカラだと距離が近すぎて、水面で食わすのが難しい気がする。

せめて、絶対に沈まない毛バリでもあれば、こんな私でもドライテンカラをもっと楽しめるのかもしれません。何かいいものないですかね。例えば、針の軸そのものが中空ボディになっていて沈まないとかね(笑)。

 

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