『テンカラビギナーの釣行記』 福井県へ遠征釣行

テンカラ
Angler
シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れて始めたテンカラ。最近になって、ようやく趣味はテンカラですと胸を張って言えるようになりました。まだまだ発展途上ではありますが、未熟なりにテンカラの魅力や楽しさを伝えていければなと考えています。

 

1泊2日の釣りキャンプの予定でしたが、あいにくの雨予報なので初日は観光&車中泊として、天気の回復を待つことにしました。日中はたいしたことない雨だったのですが、夜に強くなり朝方まで降り続いたようです。

狙い通り釣り当日はよく晴れたのですが、想定以上の強い流れとなってしまいました。雨上がりの活性の高いイワナを狙うつもりだったのですが、ちょっとテンカラでは厳しい状況となってしまいました。

 

 

打波川の支流、谷間川へ入川

想定外がもう一つあります。予定していた打波川(大野市漁協管轄内)の通行止めが延長されており、目星をつけていたエリアへ入ることが出来ませんでした。周囲には残雪があり、岐阜方面への峠道も未だ封鎖されている状況で、完全に北陸の雪事情を侮っていました。

 

既に漁業券(1日1,500円と安いのですが・・・)も買ってしまっていたので、大野市漁協内で新たな釣り場を探すことにしました。テンカラが出来そうな上流部、かつ流れが緩やかな場所が条件となります。

手っ取り早く、打波川下流部にある支流・谷間川の上流を目指します。初めての道なので落石や倒木がないかビクビクしながら慎重に運転していきます。

かなり上流まで来たのですが、水の勢いに変わりはありません。あっという間に毛鉤が流されるので、なるべく平坦で流れが緩いエリアに絞ってラン&ガンするしかなさそうです。

 

少し開けた場所、流れの脇の緩やかな場所でアタリがありました。

福井県での初フィッシュです。ありがとうイワナ君。悪条件の中で釣れてくれた君に心から感謝します。

 

1匹釣れたので肩の荷がおりました。これでいつでも釣りを切り上げることが出来ます。いっそのこと、あわら温泉まで足を延ばしてもいいかな??とか考えながらも、せっかくの遠征なので、後学の為にもう少し粘ってみることにします。

 

 

仙翁谷(せんのうだに)

打波川が合流する九頭竜川もだくだくだったので、真名川の上流部にある仙翁谷まで大移動してきました。漁協のアバウトな地図だけを頼りに、初めての土地で大冒険です。

ナビにも出ないような細い未舗装の道路、ゴロゴロと転がっている石を慎重に避けながら、心細さに負けずに登るとありました。

秘境感むんむんで釣れそうな雰囲気が漂っています。しかし驚くことに、こんな辺鄙な所に先行者と思しき車があります。近くに人がいるという安心感と、先行者がいるという残念感とで複雑な心境です。

仙人を連想させる名前だけあって、谷がとにかく深いです。道路からも距離があるし、高低差もあるので川まで降りれそうな場所がありません。午前中にヘビを踏みかけたこともあって、道なき道を藪漕ぎする勇気もありません。仕方なく、エントリーしやすそうな堰堤のみをピンスポットで探ることにします。

テンカラとの相性が悪そうなポイントですが、白波の周りを流しているとアタリがありました。

さすがいい場所にはいい魚がいます。がっしりと身の引き締まったピッカピカのイワナ君です。大冒険してここまで来た甲斐がありました。

 

他に釣りあがる場所もないし、せっかくの大場所なので信頼度は低いですがルアーを投入してみることにしました。1投目から何かがルアーに触ったような感覚があり、まさか!?と思いながら投げ続けると、、、

あっ!ほんとに釣れた‼ 足元近くで引っかかるような感じでバイトが出ました。やっぱり1投目の違和感もバイトだったのでしょうね。どうせ釣れないと思っていただけに嬉しい誤算です。

 

 



 

 

鬼谷川??

自分の中では足谷というエリアで釣りをしているつもりだったのですが、後で釣りアプリのGPSで確認してみると、足谷の手前の鬼谷川とやらで釣りをしていたようです(笑)

ちいさな堰堤が段々と連続するような渓相でとてもいい感じです。見事に晴れた青空と遠くに見える山がきれいで、北海道で釣りをしているような気分(実際にそんな経験はないのだが・・・)にさせてくれます。

 

堰堤ではルアー、それ以外はテンカラといった具合に二刀流で釣りあがります。3~4つ目の堰堤に来た時についにアタリがきました。奥にキャストして白波の切れ目に沿って巻いてきたときにグングンと明確な手ごたえがありました。

今日一番の魚。24㎝のイワナ君です。太くて綺麗な魚体です。まさかのルアーで2匹目が釣れたので大満足です。今日のような水の流れが速い時には、毛鉤よりルアーの方が効果的なのかも知れません。

トリプルフックであることを忘れて、ランディングネットで取り込んだのでフックが絡まって大変なことになってしまいました。ちょうど終い時だったので、ルアーが絡んだネットはそのままに、この辺で納竿とします。

 


 

最後に

結果4匹、内2匹はルアーでの魚だったので満足な内容となりました。未知のエリア&速すぎる流れの中で本当に良く釣れたと思います。

一番の成果は、堰堤でのルアーがかなり有効だと体感できたことです。テンカラだけではこのような大場所を攻めきれないと感じていたので、これからはルアーも併用して二刀流で攻めていきたいと思います。

 

 

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