『テンカラビギナーの釣行記』 減水=魚の活性減??

テンカラ
Angler
職業漁師になりたい!とまでは思いませんが、シンプルな道具と己の技術だけを頼りに魚と向き合うストイックなスタイルに憧れてテンカラを始めました。しかし、現実は想像以上に厳しかった。魚を釣るどころか枝と格闘するばかりの日々。そんなツッコミどころ満載の私ですが、ビギナーならではの視点でテンカラの魅力をお伝えできればなと思います。

 

5月中旬、予想最高気温は20℃台、予報では曇り時々雨。少雨なら絶好の釣り日和となるはずです。そして今日入渓するのは3週続けての九尾谷です。

今日も釣れるだろうと高を括りながら入渓した瞬間に違和感を覚えました。

「!?。水が少ない??」

予報どおりならば前日も雨のはずです。事実、大阪ではまとまった雨が前夜に降っていたので、それなりの増水を見越していたのですが完全に予想を裏切られました。

嫌な予感がします。というのも、これまで減水したタイミングでまったくいい思い出がないからです。水流によるものか、水量によるものか、いずれにせよ釣れなくなるのです。

 

九尾谷

この谷は所々に行く手を阻む堰があるので、それを回避しながらやや上流に入渓します。

3週続けての入渓なので、ポイントや渓相に関する記憶はかなり鮮明です。しかし、やはり明らかにいつもより水位が低く、堰や落ち込みに流れ込む水流が少ない。

以前に釣れたポイントに完璧にアプローチしても全くの無反応。目視できる魚影の数も心なしか少なく感じます。釣り上がるにつれて、嫌な予感が確信へと変わり、久しぶりに「坊主」という言葉が頭をよぎります。

道中の車内で、「最近は数は釣れるから、もう少し大きいのが釣りたいな」といった天狗になった発言をしたことを後悔しました。釣れない焦りからか、ライントラブルや木掛かりも多くなりリズムもうまく掴めません。いつもならスルーするような淵の見え魚(たぶん外道)に足を止めてしまうといった悪循環に陥っていきます。

 

入渓して2時間が過ぎようとしたころに、ぽろっと値千金のアマゴが釣れてくれました。

ち、ちいさい(汗)。しかも下顎に外側から掛かっています。完全に食ったというより、すれで掛かった感じでしょう。やはり活性は低いみたいです。

サイズ的には15㎝前後と小さいですが、大事な大事な大きな1匹です。とりあえずはこれで本日の坊主は免れました。

結局、午前中はこの小さな1匹のみとなりました。やはり水量による影響はかなり大きいようです。

 

川迫(こうせ)渓谷(ダム上流部)

昼からは川迫 ダムの上流に入渓します。ダムの上流はしばらく開けた河原が続き、変化の乏しいフラットな渓相が続きますが、途中からかなり険しい渓相へと変化します。

川幅も広く、水量もあるので期待はできそうですが、釣りあがるのにはそれなりの苦労が伴います。ウェーブロックのような、想像もできないほどの水圧で削られた岩肌を四つん這いになって釣りあがります。

しかし、やはりここでも魚の活性は良くありません。それに加え太い流れの渓相は苦手なので、全く釣れる気配がありません。

沢のような細い流れでなら見えるポイントも、こうした大きな流れの中ではまだ見えません。おそらくは水深のせいだろうと思いますが、魚がどこについているのか自信が持てなくなります。

「今日はもうだめかな・・・」と心が折れそうになりながらも、午前に釣れた1匹を心の支えにして我慢強く振り込み続けます。

 

そしてついてに待望の1匹を追加しました。

白波の奥、対岸の流れの脇に潜んでいました。

この苦手な渓相で、しかも魚の活性がよくない日によく釣れたなと自分でも思います。ラッキーパンチではありますが、やっぱり諦めずに投げ続けることが大事なんだなとつくづく感じました。

 

最後に

本日の釣果は2匹のみ。外道と疑わしきバイトをカウントしなければ、バラシも含めてまともなアタリは3回だけという残念な日でした。

バス釣りだと全く釣れない日というものを数多く経験していたのですが、やはり渓流魚においても同じような日は存在するのだなと感じました。坊主じゃなかっただけマシだと考えます。

また、流れの太い渓流での釣りは格段に難しいことを再確認しました。正直、今の自分では力不足です。

ただ、明らかに沢より大きな魚がいます。今日も何本か尺サイズの魚を目撃しました。いつかはそうした尺サイズの魚を手にしてみたいものです。

 

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